2026/01/27 21:22
毎日が、飛ぶように過ぎていきます。
嬉しいことも、悔しいことも、言葉にできない寂しさも。
その瞬間は確かに心を震わせたはずなのに、時間の流れはあまりに速く、大切な感情さえも少しずつ記憶の彼方へと押し流してしまいます。
だから私は、物語を書くのだと思います。
それは、流れゆく人生という書物に、そっと「栞(しおり)」を挟むような作業だからです。
■ 忘れたくない「痛み」や「光」を残すために
私が物語を紡ぐ時、そこにあるのは必ずしも空想の世界だけではありません。
これまでの人生で見てきた景色、出会った人々、そしてその時々の自分が抱えていた、行き場のない感情。
「あの時、確かに私はこう感じたんだ」
「あの痛みには、きっと意味があったんだ」
そうやって、こぼれ落ちそうになる心の欠片を拾い集め、物語という形を与えてつなぎ止める。
書くことは私にとって、自分自身の生きてきた時間を肯定し、確かめるための、とても静かで、けれど切実な儀式なのかもしれません。
■ あなたの日常の、ひと休みの場所に
本を読んでいて、素敵な言葉に出会ったり、続きが気になったりした時、私たちは栞を挟みます。
栞は、そこで一度立ち止まり、ふっと息をつくための目印です。
私が書いた物語が、誰かにとってのそんな「栞」になれたら、これほど嬉しいことはありません。
忙しない日々の中で、少しだけ立ち止まりたい時。
誰かの人生に触れて、自分の心を見つめ直したい時。
私の紡いだ言葉が、あなたの人生という物語の、小さな休憩場所になれますように。
そんな願いを込めて、今日も私は机に向かい、言葉を探し続けています。
