2026/01/27 21:09
言葉にできない感情が、心の中に溢れることがあります。
悲しいわけではないのに涙が出そうだったり、説明のつかない高揚感に包まれたり。
そんな形のない「心の揺らぎ」を、どうすれば形に残せるだろうか。
そう考えた時に辿り着いたのが、今の私のアートスタイルでした。
今日は、私の作品の根底にあるテーマについてお話しします。
■ 「その瞬間、感じたまま」を映す
私の作品には、決まった設計図がありません。
キャンバスに向かい(あるいは服に向かい)、その瞬間に選び取った色を、その瞬間の感情のままに乗せていく。
テーマは常に「その瞬間、感じたまま」です。
もし、私が完璧な下書きをして、計算通りに絵を描いていたなら、それは綺麗な絵にはなるかもしれませんが、私の「心」そのものではない気がするのです。
■ 混ざり合い、流れていく時間
色が混ざり合い、予期せぬ模様を描いて流れていく様子は、まるで私たち人間の感情そのものです。
白とはっきり言える感情もあれば、黒と断定できる感情もある。
でも大抵は、名前のつけられない色がマーブル状に混ざり合っているのではないでしょうか。
画面の上で絵具が流動する時間は、私にとって「祈り」に近い時間でもあります。
二度と同じ模様は生まれない。
その一瞬の連続が、作品として固着されていく。
タイトルにある「流れる時間」とは、制作しているその瞬間の時間であり、
また、作品を見たあなたの心の中で動き出す時間のことでもあります。
■ 言葉よりも雄弁な「色」
他のブログで、私には「言葉(小説)」と「色(アート)」の両方が必要だと書きました。(まだ読んでいない方はコチラからどうぞ)
言葉が論理や物語を紡ぐものだとしたら、色はもっと本能的な「救い」です。
誰かに認められたい、必要とされたいともがいていた過去の自分を救ってくれたのは、理屈抜きに心に飛び込んでくる「色」の力でした。
私の作品を見て、「なんとなくこの色が好き」「ずっと見ていたくなる」
もしそう感じていただけたなら、それはきっと、私の描いた「心の揺らぎ」と、あなたの心の波長が、どこかで重なり合った瞬間なのだと思います。
ここにある作品たちは、すべて一点ものです。
あなただけの「心が揺れる色」を、ぜひ見つけてみてください。
